
引越しをすると引越し先での新しいご近所付き合いが始まりますよね。
そのお付き合いが濃いものになるか薄いものになるかは、この段階ではまだ分かりませんが出来る限り良好な関係を築けるようにしておきたいものです。
その為にも大事なのは最初、引っ越してきた事をお知らせして引越しの際にかけたご迷惑のお詫びに伺うご挨拶です。
最近、特に単身での引越しではこの引越しのご挨拶回りをしないという方も増えているようですが、夫婦での引越しや子連れ・赤ちゃん連れでの引越しではマナーとしてご挨拶回りはしておきたいですね。
しかしこの引越しの際のご挨拶回りはどの程度の範囲のお宅に伺えば良いのでしょうか?
また、このご挨拶回りの際は世帯主の方だけでも良いのか?それとも引越した世帯の方全員で伺うべきなのでしょうか?
さらに、引越し先でのご挨拶というのは皆さん気にされると思うのですが、引き渡す旧家のご近所さんへのご挨拶は必要なのでしょうか?
これらの引越しのご挨拶回りに関する疑問について書いていきたいと思います。
引越しのご挨拶に関するマナーや伺う範囲は?粗品はどうすればいい?【まとめ】
引越しのご挨拶回りはどの範囲まですれば良い?
引越しが決まり新しい住居のご近所さんへ引越しのご挨拶回りに行く際、新しい住居の周辺のどの範囲のお宅までご挨拶に行こうと考えていますか?
一般的な常識では最低限どの範囲のお宅までご挨拶に伺えば良いのでしょうか。
これには引越し先が【戸建て物件】なのかマンションやハイツのような【集合住宅】なのかによっても範囲が変わります。
また、引越し作業でご迷惑がかかるお宅の数にもよります。
ですのでここでは最低限この範囲のお宅にはご挨拶しておきたいというものをお伝えしたいと思います。
まず一軒家への引越しのご挨拶は【向こう三軒両隣】と昔から言われています。
両隣は分かりますね。ご自分の新居の両隣のお宅へのご挨拶です。
そして向こう三軒とは【正面のお向かいさん】と【その両隣】のお宅の三軒の事です。
合計この五軒のお宅にはご挨拶に伺いなさいという昔からの言葉です。
基本的には最低限この五軒のご挨拶でも良いのですが、新居の裏側に隣接しているお宅がある場合は、裏側のお宅とその両隣の計三軒にはご挨拶したいですね。
分かりやすく表で表すとこうなります。
戸建てでのご挨拶範囲
※赤色は自分の新居
※青色は最低限ご挨拶したい範囲のお宅
※黄色は隣接している場合はご挨拶したいお宅
戸建てでのご挨拶の範囲はこのようになります。
そして引っ越し作業で荷物の搬入やトラックの駐車などでご迷惑をおかけしてしまうようなお宅には追加でご挨拶に伺うようにするのが良いでしょう。
次はマンションなどの集合住宅へのご挨拶範囲をお伝えします。
集合住宅では【両隣】と【上下階の1室ずつ】には最低限ご挨拶に伺うようにしましょう。
しかし、ハイツなどの建物内の全戸数が少ない(10戸以内)ような場合であれば全部のお宅へご挨拶に伺う方が良いでしょう。
また10戸以上はあるが、1フロアの戸数が少ないというのであれば、ご自分の住むフロアだけでも全てご挨拶に伺うと良いでしょう。
分かりやすく表で表すとこうなります。
集合住宅のご挨拶範囲
※赤色は自分の新居
※青色は最低限ご挨拶したい範囲のお宅
※黄色は場合によってはご挨拶したいお宅
集合住宅の場合でもエレベーターを引越しの作業で使用したり大型荷物の搬入などでご迷惑をお掛けするお宅へはご挨拶に伺うと良いですね。
引越しのご挨拶に伺う時は全員で行く方が良い?
ここでは引越しのご挨拶に伺う人数について書いていきます。
まず単身での引越しならもちろん1人でしか行けません。
友人に引っ越しを手伝ってもらったとしても、ご挨拶は1人で良いです。
次にご夫婦での引越しなら、ご挨拶はご夫婦で伺うのが望ましいです。
同じ様に子供や赤ちゃんがいるなら連れて行きましょう。
これはご近所に住むのがどの様な人たちなのか、というのを伝えることが目的だからです。
ご近所にどの様な人がいるのか、というのが分かっており会えば挨拶を交わす様な関係であれば、少々の事でトラブルに発展する様な事はまず無いでしょう。
子供がいればバタバタと騒がしくなるでしょうし、赤ちゃんがいれば泣き声でうるさくもなります。
子供や赤ちゃんがいるということを分かっていれば相手も寛容になるでしょうし、その子の顔が分かっているとイライラもしにくいものです。
ですのでご挨拶に伺う際は、できる限り全員でご挨拶に伺うようにしましょう。
ただ引越し当日が遅い時間になりそうで、その後仕事の都合などで全員揃って挨拶となると1週間以上先になってしまうなどの場合は、家族揃ってでなくてもご挨拶は済ませておきましょう。
その際は次の機会に再度ご挨拶する必要はありません。
例えば奥さんだけでご挨拶した場合は、再度旦那さんがご挨拶に伺うという事はする必要はありません。
ご挨拶は1度で良いということも覚えておいてください。
引越しのご挨拶は退去時にも必要?
引越し先へのご挨拶は皆さん気にされるのですが、引越し前の家のご近所さんへのご挨拶は意外と忘れがちです。
今まで暮らしてきて、大なり小なりお互い様とはいえご迷惑をおかけしたりお世話になったと思います。
そして、引越しのため荷造りをして荷物を運び出すというのは考えている以上にご近所の方へはご迷惑となっています。
ですので、退去前には今までの感謝と引越し作業でかかるご迷惑に対する謝罪を兼ねてご挨拶に伺うようにしたいですね。
引越した後に関わる事は少ないと思いますが、それでもご挨拶をしてから退去するのはマナーですので礼儀は忘れないようにしましょう。
まとめ
引越しは周りの住人にもご迷惑をおかけするイベントですし、新しい人間関係の始まりでもあります。
人と人の付き合いの基本は挨拶ですので、しっかりとマナーを守って良い関係を築けるようにしたいですね。
引越しのご挨拶に関するマナーや伺う範囲は?粗品はどうすればいい?【まとめ】