
引越しが決まると荷造りや掃除などしないといけない事がたくさんあって忙しくなります。
そして引越し先への挨拶もしないといけないと、ご挨拶の品も選びにいかないといけませんね。
このように引越し先へのご挨拶を気にされる方は多くいらっしゃいます。
しかし引き渡す旧居の住人の方へのご挨拶を気にされる方は意外と少ないものです。
気にされる方が少ないという事は、旧居でのご挨拶というのは必要無いのでしょうか?
ご挨拶が必要だった場合はご挨拶の品も持参するべきなのでしょうか?
ご挨拶は手紙で済ませてしまっても良いのでしょうか?
今回はこのような疑問について書いていきたいと思います。
引越しのご挨拶に関するマナーや伺う範囲は?粗品はどうすればいい?【まとめ】
目次
引越しは退去時の挨拶も必要?
引越し先へのご挨拶はこれから新しい生活を始めるうえで『これから宜しくお願いします』という意味をこめて行います。
そしてこれから生活していく場所ですので周囲の住人とトラブルも無く穏やかに過ごせるようにする為に、礼儀としてご挨拶するのがマナーですね。
しかし退去時にはそこの住人の方と今後関わるという事は恐らくないでしょう。
よっぽど仲良くなった方がいるのなら別でしょうが、基本的には顔を会わせる事も無いでしょう。
では退去時にはご挨拶する必要はないのでしょうか?
これは特別お世話になったり仲良くしていた住人以外には特に必要はないとされています。
しかしお互い様の部分があるとはいえ、近くに住んでいるからには大なり小なりご迷惑をおかけした部分もあるはずです。
それなのに退去時に何も挨拶せずに気が付いたら、住んでいなかったというのはあまり気分の良いものではありませんよね。
それに引越し作業では『エレベーターを塞ぐ』『通路を塞ぐ』『物音でうるさくなる』など少なからず周囲の方へはご迷惑をおかけする事になります。
ですので、個人的には退去時にも周囲の住民へご挨拶へ伺っておく方が良いと感じています。
ではどの範囲のお宅までご挨拶をすると良いのでしょうか?
退去時のご挨拶に伺う範囲は?
退去時のご挨拶に伺うお宅は基本的に、入居時のご挨拶に伺う範囲と同じと考えて大丈夫です。
両隣と真上真下の階のお宅にご挨拶しておくと良いでしょう。
このお宅へは引越しの荷造り時にも騒音などでご迷惑をおかけする事になってしまいますので、しっかりとご挨拶しておくと良いでしょう。
この他、入居時に引越し作業でご迷惑をおかけする事になるからとご挨拶に伺ったお宅があるのであれば、退去時の引越し作業でも同じようにご迷惑がかかる事になるのでご挨拶に伺うと良いでしょう。
あとは特別お世話になった方がいるのであれば、その方へは退去する事をお伝えしておくべきといえます。
引越しで退去のご挨拶はいつ頃伺うと良いのか?
退去のご挨拶へはいつ頃伺うと良いのでしょうか?
これは退去日の1週間前あたりから2~3日前までに済ませておきましょう。
1週間前からご挨拶をしておけば、たとえ不在だったとしても再度伺う時間的余裕が出来ますので安心出来ます。
前以てご挨拶しておけば少し遅い時間に物音がしていたとしても、荷造りをしているのだと理解してもらえ不審に思われる事もありません。
この間に会う事が出来なければ、引越し作業前にお伺いして引越し作業をするという事を伝えておくと良いでしょう。
しかし朝から引越し作業をするのであれば、相手の方のご迷惑になるので当日に伺うというのは避ける方が良いと言えます。
そしてご挨拶に伺った際には【今までお世話になった事へのお礼・〇〇日の〇〇時頃から引越しする事・引越し時にはご迷惑をおかけする可能性がある事】これらの事をお伝えしておきましょう。
退去時のご挨拶には手土産は持参するべき?
退去時のご挨拶には基本的に手土産を持参する必要はないとされています。
しかし特別お世話になった住人の方や大家さん・管理人さんへご挨拶に伺う際には¥1,000程度を上限にお礼の品を持参すると良いです。
また貴方に子供がいる場合は子供が騒いだりなどで下の階の住人には特別ご迷惑をおかけしている可能性がありますので、ご挨拶の際にちょっとした手土産を持参して伺うと良いでしょう。
基本的に退去時のご挨拶は【いつ引っ越すのか・お世話になった事へのお礼】を口頭で伝えるだけで問題はありませんので、お礼の品を渡す人渡さない人がいても何も問題はありません。
退去時のご挨拶は入居時のご挨拶のようにキッチリとするべきものでもありませんので、あまり気負わずに伝えておくべきことを伝える為のものと考えておきましょう。
退去する際のマナーとして伺っているだけと割り切って考えていれば、あまり気にせずにいられるのではないでしょうか。
引越しで退去時のご挨拶は手紙でも良い?
引越し先へのご挨拶は新たに住む場所の住人との『顔合わせ』の意味合いもありますので出来る限り手紙でのご挨拶は避けたいものです。
しかし退去時のご挨拶は、引越し日時が決まっており荷造り等で忙しい時に、不在だったお宅へ再訪問するような余裕が無いという時ももちろんあると思います。
そのような時は手紙でご挨拶を済ませてしまっても問題は無いと言えます。
できれば顔を合わせてのご挨拶の方が自分も相手も気分が良いものですが、退去時のご挨拶の目的は『顔合わせ』というわけではありませんので必要な事を伝える事が出来れば良いのです。
引越しまでの間に顔を合わす機会があれば、その時に改めて自分の口でお伝えすると考えていれば良いでしょう。
さいごに
その場所で周囲の住人とどのような関係をもって過ごしていたのかによっても変わってきますが、退去時のご挨拶というのは簡単にで構いません。
ただ何も言わずにその部屋からいなくなっている、というのもあまり気分の良いものでもありませんのでマナーとしてご挨拶をしておきたいという程度のものですのであまり気負う必要もないでしょう。
顔を合わせた際に挨拶を交わすというような関係であれば、その際に退去の事を伝えるというのでも問題はありません。
最近では退去時のご挨拶どころか引越し先へのご挨拶をしないという方も増えていますが、誰にも迷惑を掛けずに過ごす事は難しいですので入居・退去の際には礼儀としてしっかりとご挨拶しておきたいものですね。
引越しのご挨拶に関するマナーや伺う範囲は?粗品はどうすればいい?【まとめ】