
男の子が産まれて初めて迎える端午の節句(5月5日)は初節句となりますね。
節句行事とは子供の成長と健康を願い災厄を祓う大事な行事ですが、その中でも最初に行う初節句はとてもおめでたいものですので、お祝いをする方も多いのではないでしょうか。
しかしこのおめでたい初節句をお祝いしてあげたい、感じてはいても初孫であったり兄弟の中で最初の子であったりすると、どうお祝いしてあげれば良いのか分かりませんよね。
いくら包めば良いのか?何を贈ったら良いのか?いつ渡したら良いのか?
あれはどうする?これはどのように?と疑問はたくさん湧いてくると思います。
今回は初節句のお祝いの中でも【お祝い金】に焦点をあてて書いていきたいと思います。
・初節句のお祝い金の相場はいくら程包むべきなのか?
・いつ頃お祝いを渡せば良いのか?
・お祝い金はどのように包んでおくものなのか?
祖父母の方ですと、お婿さん(お嫁さん)側のご実家との兼ね合いもありますし結婚した息子(娘)に恥ずかしい思いをさせたくは無いという思いも出てくるでしょう。
ですので初節句のお祝いで失礼の無いように、恥ずかしくないようにしっかりと読んでいってください。
初節句に関するまとめはこちら
初節句の男の子へのお祝い金の相場はいくら?
産まれて初めての端午の節句である初節句。
この初節句に包むお祝い金の相場はこちらになります。
この表を見ると驚くのが祖父母が包むお祝い金の金額ですね。
【5万~30万円】と金額に大きな差があります。
これは端午の節句の節句飾りは祖父母が買うという事が多く、その購入資金もこのお祝い金の中に含まれているからです。
以前は奥さん側の実家が男の子の節句飾りを購入し用意するというのが一般的でありましたが、これも地域や家庭によって違いがあります。
さらに現代でもこのような習慣はまだ残っている事もありますが、誰が買うという決まりはありません。
この誰が買うのかという事については以下の記事に詳しく書いていますので是非お読みください。
初節句の男の子への兜飾りは誰が買う?いつ買うのが良い?親のお下がりでも良い?
祖父母の方で鎧兜や鯉のぼりなど節句飾りを購入しないのであれば、その分の金額は不要という事になります。
また購入する場合も、両家で折半するなどの場合もあるでしょうからその際は十分相談するようにしましょうね。
また親戚や兄弟の方のお祝い金の相場は上記の表のとおりなのですが、お祝い金は男の子へのお祝いというよりもそのご両親への贈り物というイメージが強いため、別に男の子のためへのプレゼントを一緒に贈る事が多いです。
かといって絶対にプレゼントを贈る必要があるというわけではありませんので、お祝い金だけでも何の問題もありません。
ちなみにどのようなプレゼントを贈る事が多いのかというと、オモチャや衣服などの子供本人の為のものを贈る方が多いです。
そして上記の表は一般的なお祝いの相場というだけですので、その金額でないといけないというわけではありません。
お祝いというのは本来は送り主の気持ちを金銭や品物などのカタチにして贈るものですので、大切なのはアナタのお祝いしてあげたいという気持ちという事を忘れないでください。
初節句のお祝いを渡す時期はいつが良い?
初節句のお祝い金の相場が分かったところで、次はそのお祝いを渡す時期はいつが良いのかです。
初節句のお祝いは通常2~3か月前から遅くとも10日前までには渡すようにするものです。
祖父母の方のお祝いの場合、節句飾りもお祝いで贈る事があるかと思いますが、そのような場合は出来るだけ早い段階で遅くとも1か月前にはお祝いを渡す方が良いでしょう。
鎧兜などの節句飾りを飾り始めるのは早いと春のお彼岸が過ぎた辺りからですので、その時期までには節句飾りが届くようにお祝いを贈るようにしましょう。
また、資金援助のみをして節句飾りは男の子の両親が選ぶというような場合には【節句人形を選ぶ期間・名入れの注文をする】これらの事を考えて2月の間にはお祝いを渡すようにすると良いですね。
節句飾りを贈らない・資金援助をしない祖父母の方や親戚・兄弟の方でしたら上記の期間内でも4月中に渡すくらいの気持ちでいれば十分です。
初節句のお食事会などに呼ばれているのでしたら、その当日に渡しても問題はありません。
これらを見やすくまとめるとこうなります。
2~3か月前 ※出来れば2月中が好ましい |
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2・3か月前~1か月前までに | ||
2・3か月前~10日前 ※食事会などに参加する場合は当日でも可 |
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2・3か月前~10日前 ※食事会などに参加する場合は当日でも可 |
また、初節句というおめでたい行事に対するお祝いですので渡す日も気を付けたいですね。
どういう事かというと【大安】のような日柄の良い日に渡すと良いという事です。
大安の日に都合が合い渡せると何の問題もありません。
しかしその他の日ですと時間帯も気にして渡すようにすると良いですね。
お祝いを贈るには一番良い日 時間帯を気にする必要はない |
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大安の次に良い日 時間帯はお昼を避けるようにしましょう 午前中は『吉』夕方以降は『大吉』 |
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時間帯に気を付けて贈りましょう 午前中であれば『吉』ですが午後からは『凶』とされているので注意が必要です |
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先勝の日と逆です 午後は『吉』とされていますが、午前中は『凶』となりますので避けましょう |
初節句のお祝い金を包むのし袋はどうする?
初節句で包むお祝い金はどのように包めば良いのでしょうか。
お祝いで贈るものですので、のし袋と呼ばれる祝儀袋に包んで渡せば良いというのは皆さん分かっていると思います。
しかし水引や表書きをどうするのかについて書いておきます。
まず包む金額によって使う御祝儀袋も変わりますので注意してください。
1万円以下のような少額を包むのでしたら水引は印刷されているものでも構いませんが、高額を包む場合は水引が別で付いているものを選びましょう。
そして水引は紅白の蝶結びを選びます。
※初節句は何度あっても良い(2人目・3人目のように)おめでたいお祝いの為
表書きは上段に『祝初節句』『初節句御祝』『御祝』とすると良いでしょう。
※男の子の初節句ですので『初幟御祝』『祝御初幟』なども端午の節句にちなんだ表書きで良いですね
下段は贈り主の名前を書けば良いので悩みませんよね。
上記に気を付けた御祝儀袋にお祝い金を包んで渡せばマナーはバッチリです!
さいごに
初節句はその子にとっては一生に1度のおめでたい日です。
その為周囲の大人たちは、その子の成長を喜び立派に育ってくれる事を願ってお祝いをします。
しかし祖父母の方の金銭的な負担というのも小さいものではありません。
それでいて父方母方両家の祖父母が関係してくる行事でもありますので、トラブルも少なくないと言います。
そのような事にならないように事前にしっかりと話し合いや相談をしておくようにした方が良いでしょう。
またトラブルになりそうであれば、このお祝いの主役は誰なのか?本当に大事な事は何なのか?というのを冷静になって考えるようにしましょう。
いろいろなトラブルが想定できますが、男の子が元気に成長していってほしいという気持ちが一番大事だという事を忘れないようにしましょう。