
女の子が産まれて初めての3月3日は初節句となり、お祝いをする家庭が多いですね。
この節句行事に向けてひな祭りのシンボルとも言える雛人形を準備しないとなぁ~と親御さんは考えると思います。
しかし雛人形を準備するといっても自分たちで勝手に買ってしまっても良いものなのでしょうか?
このような節句飾りは子供の祖父母が初節句のお祝いとして贈る事が多いという風に聞いたことがある方も多いと思います。
ですが、自分の両親や旦那さんの両親に
『娘の雛人形って買ってくれるんですか?』なんて聞くのも催促しているみたいで嫌ですよね・・・
だからと言って自分たちで勝手に購入して、両親や義両親とトラブルになるのも避けたいところです。
このような事にならない為に初節句にむけて雛人形を誰が買うのが一般的なのかという事について今回は書いていきたいと思います。
併せて購入時期はいつ頃が良いのか?
子供のお母さんのお下がりでも良いのか?
これらについても書いていきたいと思いますので是非お読みください。
初節句に関するまとめはこちら
初節句の女の子への雛人形は誰が買うもの?
初節句へ向けて女の子へ雛人形を買ってあげるのは誰なのか?
結論から言いますと、一般的には女の子の母方の祖父母が用意するものとされています。
なぜこのように言われているかというと、昔の結婚のスタイルが理由となっています。
昔の結婚というのは、女性が男性の家系へ嫁ぐというカタチが一般的でした。
そして旦那さんとそのご両親と一緒に暮らすというスタイルだった為、奥さんのご両親は娘や孫と簡単には会う事が出来ませんでした。
現代の感覚で言えば、会いたければ会いに行けば良いと感じるかもしれませんが、簡単にはそう出来ない時代だったのです。
ふつうは、嫁に出したからと言っても自分の娘や孫の事はどうしても気になります。
娘は向こうの家で幸せに暮らせているのか?孫は元気に成長しているのか?など、色々と気にはなっても会いに行くという事が出来ませんでした。
会いに行くには何か特別な日や口実が必要だったのです。
その口実になるのが孫への雛人形だったのです。
初節句への雛人形をお祝いとして用意する事によって相手の家はお礼としてお祝いの席に招待しますので、それが娘と孫に会って様子を見る事が出来る口実となったのです。
さらに孫へのお祝いの品をしっかりと用意する事によって、娘が旦那さんの実家で肩身の狭い思いをせずに済みます。
このような理由から雛人形は女の子の母方の祖父母が用意するのが一般的となったのです。
しかし現在では結婚したからと言って、旦那さんの実家で同居するということも少なくなりました。
旦那さんの実家でお世話になっているわけでも無いため、娘が肩身の狭い思いをすることもありませんし、会いたいと思えば気軽に会いに行くことも出来るようになりました。
ですので、母方の祖父母が雛人形を用意しないといけない理由は薄れてきているのが実情です。
現に父方の祖父母が雛人形を用意するというケースもあります。
父方・母方両家の祖父母が『孫のために何かをしてあげたい!』と言って悩んでいるというお母さんもいるようです。
ですので雛人形は母方の実家が用意するものと考えずに、時代に合った柔軟な対応をすると良いでしょう。
ましてや現代ではマンションやアパートなど雛人形を飾るスペースに限りがあるような住まいも多く、サイズも含めて女の子の両親が自分たちで選びたいと考えている場合もあります。
このような場合は両家の実家から購入資金の援助を頂いて、雛人形を用意するというケースもあります。
その為、『母方の実家が用意する』『父方の実家が用意する』『両家の実家が費用を折半する』『自分たちで用意する』というようにどの選択でも問題無いというのが結論となります。
ただしどのような選択だったとしても両親・義両親かかわらずしっかりと相談したうえでないと、トラブルに発展することもありますので注意してください。
女の子が成長した事をお祝いし幸せを願うおめでたい行事ですので、周囲の方もみんなが気持ちよくお祝いできるように気を付けて初節句を迎えれるようにしましょう。
初節句への雛人形はいつ買うのが良い?
女の子の初節句へ向けての雛人形はいつ頃までに購入すると良いのかですが、まずは雛人形を飾り始めるのがいつ頃からなのかを知っておくと良いでしょう。
雛人形を飾り始める時期についてを以下の記事に詳しく書いています。
ひな祭りの意味と由来は?雛人形はいつから飾る?片づける時期は?
雛人形をいつ頃までに購入しておくかですが、遅くても飾り始める時期までには購入しておきたいですね。
しかし飾り始める時期の直前に購入しようとしても、良い品物は品切れとなっていますので選べるのは残り物だけという状態になっている事でしょう。
雛人形は季節商品ですので、在庫が豊富にあるというわけでも無いので人気のあるもの質の良いものはすぐに売り切れていきます。
その為購入は出来る限り早くからリサーチをし購入するようにした方が良いです。
ちなみに雛人形を購入するのは1月上旬頃からというのが一般的です。
理由としては、この辺りの時期から店頭に並べ始めるところも多いです。
しかし並べ始めてから選んでいては欲しいと思ったものは売り切れるかもしれません。
雛人形は高価な買い物ですし、好みもありますのでなかなか即決するという事も難しいのではと思います。
雛人形を選ぶには1週間~2週間は最低余裕を見ておいた方が良いでしょう。
ですので12月にはどんな雛人形があるのか?どのような雛人形が良いのか?これらをリサーチしておきましょう。
インターネットや人形専門店であれば11月や12月でも雛人形を置いてあったりしますので、前もって早め早めに動く事をおすすめします。
初節句で雛人形は親のお下がりでも良い?
奥さんが小さい頃に飾っていた立派な雛人形がまだ実家に大事に保管されているかもしれません。
自分の両親と娘の初節句について話していると『初節句の雛人形は〇〇(ママ)のを使えばいいんじゃないの?』なんて言われる場合があるかもしれません。
しかし娘の初節句にお下がりの雛人形を飾るのは・・・と感じる方も少なくないと思います。
このように雛人形はお下がりのものを飾って良いものなのでしょうか?
雛人形の本来の意味は女の子の『身を守る』為に、災厄を代わりに引き受け厄払いをするのが目的です。
雛人形を飾る理由について詳しくは以下の記事に書いています。
雛人形の人形の名前と飾る意味
上記のような理由の為、雛人形は1人に1セットというのが基本となっています。
ですので本来は実の親であろうがお下がりのものを娘に渡すと『母親の身代わりとなっていた分の災厄が、娘に降りかかるようになる』とも云われています。
しかしご家庭の習慣で雛人形は代々受け継いでいっているという家庭もあります。
このように歴史のある立派なものを代々受け継いでいくのも、大切な事かと思います。
そもそもお下がりではなく、親世代から受け継ぐものと考えれば悪い気はしないのではないでしょうか?
その雛人形は今まで母親の身を災厄から守ってきてくれたものです。
今度はそれを娘に受け継ぎ娘の身を災厄から守ってもらうという風に考えると良いのではないでしょうか。
実績のある雛人形を娘に受け継ぐと考えると安心できる気がしませんか。
このように親が使っていた雛人形を娘に引継ぐというのも考え方次第です。
ですので良いと思えば問題無いでしょうし、嫌だと思うのであれば新しく用意してあげるようにしてあげてください。
さいごに
初節句のお祝いの雛人形は一般的には母方の実家が用意するという習慣がありますが、誰が買わなければいけないというものでもありません。
各家庭によってさまざまな考え方がありますので、大事なのは初節句を迎える女の子をお祝いしてあげたいという気持ちです。
初節句は一生に一度のお祝いですので、みんなが心から祝福するという日になるよう両家を交えてしっかりとコミュニケーションをとるようにすると良いのではないかと思います。
ひな祭りと定番料理の意味や由来と雛人形の名前や飾る時期に処分方法まで【まとめ】