
母の日が終わって次の月には父の日がありますね。
母の日にはプレゼントに困ったときは定番のカーネーションを渡すという選択もあります。
しかし父の日にも母の日のカーネーションのような定番の花があるという事を知っていますか?
父の日のキャンペーンなどで使われる事もあるのですが、あまりメジャーでは無い為知らない方も多いと思います。
母の日にも言える事ですが、父の日のプレゼント選びって毎年悩みますよね。
お母さんとは仲良く話していても、お父さんってあまり口数が多いわけじゃないという家庭も多いのではないでしょうか?
父親としっかりコミュニケーションがとれていない場合は、何かプレゼントしようと思っても何を贈ると喜ぶのか分からないという悩みがありますよね。
そんなときに定番のものがあれば、何も贈らないで父の日が過ぎてしまうという事を避ける事が出来ます。
その父の日定番の花とは何なのかを今回は書いていきたいと思います。
併せて何故その花が父の日に贈られる定番の物となったのかの由来も書いていきますので是非読んでいってください。
父の日にも定番の花があるの?
母の日のカーネーションのように、父の日にも定番のお花があります。
その花とはバラです。
意外ですよね?
バラと言えば【恋人に贈る花】【告白で用意する花】【プロポーズで渡す花】などのように男女の恋愛に関わるイメージが強いのですが、父の日に贈る花としても定番なのです。
そしてバラの中でも黄色いバラを贈るというのが定番となっています。
しかし黄色いバラを贈るのは少し気を付けないといけません。
と、いうのも花には花言葉というものがありますよね?
黄色のバラには良い意味と悪い意味の両方が存在しているのです。
その花言葉を以下で説明したいと思います。
ただし定番とはいえ必ず花は黄色のバラでないといけないというわけではありませんので、その他の色のバラの花言葉についても一緒に書いていきたいと思います。
バラの花言葉
花言葉とは様々な花に、その特質や性質から象徴的な意味合いを持たせたものです。
そして花言葉とは花の種類だけでなく、色別でも意味合いが変わってきます。
バラに至っては本数によっても意味合いが変わります。
その為渡すバラの色や本数によっても意味が変わってくるので、注意が必要な花でもあります。
まずは父の日に定番の黄色いバラとともにその他の色の花言葉も一緒に見てみましょう。
バラの花言葉 色別
友情・平和・愛の告白 薄らぐ愛・嫉妬 |
|
愛情・情熱・美貌 | |
純潔・清純・深い尊敬 | |
しとやか・上品・愛の誓い | |
奇跡・神の祝福 | |
無邪気・絆・信頼 | |
気品・誇り・尊敬 | |
滅びる事の無い愛 |
色別の花言葉は上記のようになっています。
やはりバラの花言葉は愛に関係するものが多いですね。
父の日のように親への贈り物として渡すには少しそぐわない感じがありますが、黄色いバラは【平和】という意味もありますのでまだ分からないでもないですね。
ただ悪い意味の【嫉妬・薄らぐ愛】という意味も兼ね備えていますので、注意したいです。
どちらかというと白いバラの【深い尊敬】やオレンジのバラの【絆・信頼】・紫のバラの【誇り・尊敬】などの方が相応しいですよね。
ですので定番の色ではなくなりますが、オレンジのバラや紫のバラを贈るのも良いと思います。
しかし白いバラだけは亡くなった父親へ手向けるものですので贈らないように注意しましょう。
バラの花言葉 本数別
一目ぼれ | 世界に2人だけ | ||
愛している | 死ぬまで気持ちは変わらない | ||
出会えた事が心から嬉しい | あなたに夢中 | ||
密かな愛 | あなたの思いやり・励ましに感謝する | ||
常に共にいてほしい | あなたは全てが完璧 | ||
1日中あなたを想っている | 恒久 | ||
永遠の愛 | 100%の愛 | ||
毎日あなたが恋しい | 生まれ変わってもあなたを愛する |
贈る本数によってもこれだけ意味が変わってくるというのには驚きですよね。
しかし本数別でみると基本的に恋愛に関する意味になってきますね。
5本で贈る場合の【出会えたことが心から嬉しい】という意味であれば、父親へのプレゼントとして相応しいかもしれませんね。
しかし父の日に贈る場合はここまであまり深く考える必要は無いかもしれませんね。
父の日に贈る花の由来って何?
父の日に贈る定番の花は黄色いバラであると前項で紹介し、バラが持つ花言葉も色別・本数別で紹介してきました。
ではなぜ父の日に黄色いバラを贈るようになったのでしょうか?
まず父の日の由来なのですが、母の日と同じようにアメリカで発祥したイベントなのです。
母の日が出来た事を知ったジョン・ブルース・ドッド夫人が『母の日があるのなら父の日も必要だ!』と牧師協会へ嘆願したのが始まりと云われています。
ドッド夫人が父の日も必要であると考えたのには理由がありました。
幼い頃に始まった南北戦争に父親が召集され、その間母親が女手ひとつで6人の兄妹を育てていました。
しかし戦争が終結し、父親が復員した後母親はそれまでの過労がたたり亡くなってしまいます。
それ以来男手ひとつで兄妹6人を育て上げてきた父親も子供がみな成人した後に亡くなってしまいました。
母と父、どちらにも感謝し尊敬の念を抱いていたドッド夫人は母の日の存在を知っていたため『父に感謝する日も必要である』と考え牧師協会へ嘆願をするに至りました。
それが1909年の出来事です。
その年の6月(父の誕生月)に父を讃え礼拝を行ってもらい、翌年1910年に最初の父の日の祭典が行われたと伝えられています。
そこから6年の歳月を経て1916年に当時の大統領であるウッドロー・ウィルソンが演説を行い、父の日が一般的に認知されました。
さらに50年後の1966年にリンドン・ジョンソン大統領が大統領告示を発して、6月の第3日曜日を父の日として定め1972年にアメリカの正式な記念日となったのです。
これが父の日が出来た由来なのですが、父の日に黄色いバラを贈るのが定番とされた理由は、父の日にドッド夫人が父の墓前へ白いバラを供えた事がキッカケとされています。
そしてYMCA(キリスト教青年会)の青年が父を讃える為に父の日に、父親が健在なら赤いバラ・父親が他界しているなら白いバラを身につけるようにとしました。
既にあった母の日では母が健在であれば赤いカーネーション・他界しているなら白いカーネーションを贈るとなっていたのに倣ったとも云われています。
しかしこれなら赤か白のバラが定番となるはずですが、黄色になったのにはもう一つ別の理由があるとされています。
日本にはアメリカの風習が伝わり父の日が知られるようになったのですが、1981年に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会が幸福や希望というイメージの有る黄色をイメージカラーとして提唱したのをキッカケに、黄色のバラを贈るというのが日本では習慣となりました。
これが父の日に黄色いバラを贈るようになった由来です。
説明が長くなりましたが、このように黄色いバラを父の日に贈るのは日本独自の習慣という事ですね。
その為、日本では『バラ』よりも『黄色』という事が重要と捉えられる事もありますので、黄色いバラでなく黄色い花を贈る事もあります。
例えばヒマワリは太陽に向かって咲く前向きで元気なイメージのある花ですので、バラと並んで人気のある花とされています。
まとめ
母の日と同じように父の日にも定番とされる花が存在しました。
しかしガーデニングが趣味というお父さんでない限り、男性はあまり花に興味が無いという方が多いです。
その為、花のプレゼントというのは貰っても困るかもしれませんが、プレゼントに1輪黄色い花を添えて贈る。
メッセージに黄色い花を添えて贈るというだけで父の日の感謝を示す象徴となるので、いつもと違った雰囲気を出すことが出来るかもしれませんね。