
主婦の方が日課のように頑張ってくれている家事のひとつである洗い物の洗濯。
いつものように洗濯をして、そろそろ終わるかな~なんて思っていると急に排水エラーの警告音が!
いきなりの故障は本当に焦りますよね。
昨日まで普通に洗濯出来ていたのに、今日になっていきなり洗濯出来なくなるなんて思ってもみなかったと思います。
このままじゃ洗濯も出来ないし子供や旦那の洗濯物も洗い終わらなくて困ってしまいます。
こんな時にとりあえず思うのは『なんでいきなりこんな事になったの?!』『どこに修理の依頼をしたら良いんだろう?』『買い替えるとなったら本当に困る!』という事じゃないでしょうか?
とりあえずメーカーに電話するか、水回りトラブルの業者に電話するという発想になるかもしれませんが、少し待ってください。
もしかしたらこのようになった原因は修理依頼をするような大事では無いかもしれません。
一度自分で考えられる原因を確かめてみてからでも、遅くはありません。
機械などが苦手な方でも簡単に確かめれますので、以下を読んで一度確認してみてください。
目次
洗濯機が排水出来ない原因はどこにある?
洗濯機が排水エラーで排水出来なくなる原因として考えられる事は3つあります。
その3つをこれから紹介していきます。
どれも簡単に確認出来ますので、一度確認だけしてみてからメーカーや業者に修理依頼をするか考えてみる事をオススメします。
修理業者も原因を確認するだけでも出張費用がかかる場合もありますので、簡単なら自分でしてみた方が絶対にお得ですよ!
排水出来ない原因その1 排水ホース
洗濯中にいきなり排水出来なくなる原因の一つで、まず最初に確認してもらいたいのが排水ホースです。
排水ホースが原因で排水エラーになっている事も少なくありません。
排水ホースが以下のようになっていないかの確認をしてみましょう。
- 洗濯機本体が排水ホースを踏んで潰していないか?
- 排水ホースが変な風に折れたり曲がったりしていないか?
- 排水ホースの中に汚れやゴミが詰まっていないか?
※これは確認が少し手間なので上記2項目を確認してから見てみましょう。
確認方法と清掃方法は、下に記載します。
これらのどれかが原因で排水出来ないという事もありますので、しっかり確認してみてください。
排水ホースの状態の確認は見るだけで良いので、まず最初に確認しておきましょう。
排水ホースのつまりを確認する方法
排水ホースにゴミや汚れがつまっているか確認する方法ですが、まずは洗濯機を確実に停止させておいてください。
その後、水が滴る可能性もあるのでまず【雑巾+バケツ】を用意しておきましょう。
その後排水溝と繋がっているホースを取り外します。(この時に水が零れるかもしれないので気を付けます)
排水ホースの先をバケツの中に入れ、一度排水をします。
※勢いよく排水される可能性があるので、すぐに一時停止出来る準備をしておいてください。
この時普通に排水出来たのであれば、原因は排水ホースではありません。
排水出来れば排水溝が原因と特定できます。
反対に排水出来なければ、原因は排水ホースの可能性があります。
もう少し原因箇所を特定してみましょう。
排水出来ない原因その2 排水溝
上記の方法で排水ホースを外して排水出来たのであれば、原因は排水溝だと特定できました。
では排水溝の何が原因かというのが問題ですね。
※排水溝が原因なのはほぼほぼ間違いありませんが、一応排水溝にペットボトルなどで水を少し流してみると良いでしょう。
恐らく溢れてきますので、そこで原因箇所が確定します。
排水溝が原因の場合は、大抵排水溝に溜まった【髪の毛やゴミ・紙屑やホコリがヘドロ状になった汚れ】のせいでつまっているというのがほとんどです。
このような状態であれば、この汚れをキレイに掃除する事で不具合は直ります。
※排水溝の掃除の仕方は下の方に記載しています。
もし汚れが原因で無かったり、見える箇所の汚れが原因でないなら個人では対処出来ないので業者へ修理依頼をするようにしてください。
排水出来ない原因その3 洗濯機
排水ホースを洗濯機から取り外して確認出来るのであれば一番確実にどちらが原因か分かるのですが、一般の方は洗濯機と排水ホースを取り外す事はしない方が良いです。
何故かと言いますと、取り外した後に取り付けるのが意外と大変ですので結局『自分じゃ出来なくてメーカーに頼まないといけなくなった』のような事にもなりかねないからです。
さらに機種やメーカーによっては取り外す事が分解行為にあたり、保証の対象外となってしまう事もありますので、あまりオススメはできません。
ですので、洗濯機が原因かどうかの確認は排水ホースを掃除してみても直らなければ洗濯機が原因というように考えると良いでしょう。
そして洗濯機が原因で排水出来ない場合は以下の理由が考えられます。
②洗濯物や硬貨等異物のつまり
④排水弁(洗濯機の排水を制御する部品)の故障
と3つの原因が考えられます。
①の汚れやゴミのつまりが原因であれば掃除する事で不具合を解消出来る可能性があります。
しかし②の異物のつまりや③の排水弁など洗濯機の故障であれば、個人では手が出せませんので修理を依頼するか買い替える事を検討するようにしてください。
洗濯機が排水出来ない時のつまりの解消法
前項で確認した排水エラーになる原因の場所が特定でき、その原因が汚れのつまりであったのなら業者への依頼をする必要なく個人で対処できる可能性があります。
原因の箇所によって手間や時間も変わりますので、排水ホース・排水溝・洗濯機のそれぞれの場合の解消法を以下にて紹介していきます。
まずは排水ホースが原因の場合の解消法からです。
排水ホースのつまりの解消法
排水ホースが原因で排水が出来なかった時の解消法は簡単です。
もし排水ホースが変形している事が原因であった場合は、変形を直せば一時しのぎにはなりますが水の流れは当初のようになりませんので、買い替えるのが一番良いです。
そしてつまりが原因だった場合ですが、パイプユニッシュで洗い流すだけで解消できます。
方法は簡単です。
まず排水ホースの先端からパイプユニッシュを適量投入した後に、30分ほど放置します。
その後、洗濯機で排水するだけです。
排水ホースのつまりが原因で排水が出来なかったのであればこれだけで、排水エラーは解消されます。
この方法を試す際は、水を流した時に排水ホース内部の汚れがたくさん出てきますので、風呂場などに直接流してしまうとそちらの排水溝がつまる原因となるので気を付けるようにしてください。
バケツに排水出来るようにしておいたり、ゴミ袋を2~3重にしたゴミ箱を用意してその中に排水すると汚れを直接流さずに済むのでオススメです。
※パイプユニッシュは塩化ビニル製のものでも使用できると公式で説明されているので安心です。
洗濯機のつまりの解消法
洗濯機本体のつまりが排水エラーの原因だった場合の解消法を紹介します。
上記の排水ホースの掃除で排水エラーが解消されなかった場合は、この方法を試してみると良いでしょう。
洗濯機のつまりを解消するのにも、パイプユニッシュを使います。
手順はこちらになります。
- まずは洗濯槽に残っている水を洗面器やバケツなどで全て取り除きます。(排水して水を全て流します)
※パイプユニッシュは酸性洗剤と混ぜると塩素などの有害なガスが発生し危険です。酸性洗剤を使用していた際は全ての水をしっかりと排水し、十分に換気を行いながら実施してください。 - 排水ホースの先端をラップとゴムでしっかりと蓋しておきます。
- 次にパイプユニッシュを1本まるごと投入します。
- 1~2分脱水をします。
※脱水をすることによって洗濯機内にしっかりと洗剤が行き渡ります。 - 30分ほど放置します。
- 排水ホースに蓋をしていたラップを外す
- 排水ホースの先端を前項のようにバケツやゴミ箱の中に入れておく
- その後、洗濯機から溢れない程度に水を入れて脱水を行います。
すると内部に溜まっていた汚れが一気に出てきます。
※お湯の方が効果は高いのですが、パイプユニッシュの製造元は『熱湯を流すと急激に洗剤が分解し、有害な塩素系のガスが発生するおそれがあるので、必ず水を流してください。』としてますので、お湯を使うのは自己責任となります。 - 最後に洗濯槽内に残ったパイプユニッシュをしっかりと洗い流すために、何も洗濯物を入れていない状態で洗濯コースで洗います。
※一度では不安であったり臭いが強く残る場合は数回この洗濯コースでの洗いを行ってください。
これだけで、洗濯槽のつまりは解消され排水エラーも解消されます。
これで解消されない場合は洗濯機本体の故障が考えられますので、メーカーの方に修理を依頼するか買い替える事を検討するようにしましょう。
排水溝のつまりの解消法
排水溝のつまりが原因で排水エラーになっていた場合は、排水溝の掃除を行う事でつまりが解消されしっかりと排水を行う事が出来るようになります。
排水溝の掃除は難しいものではありませんが、目皿等取り外さないといけないものもあります。
取り外す前にはその状態を撮影しておき、一つ取り外すごとにその状態を撮影しておくと、取り付け時に役に立ちます。
あまり得意でないという方にはオススメですので是非最初に準備しておきましょう。
排水溝を分解していく際は、排水ホースを付けたままでも出来ますが外せるのでしたら外しておいた方がやりやすいです。
それでは排水溝の分解の手順です。
- 目皿を反時計回りに回し取り外す
※目皿は穴の開いた排水溝の蓋の事です。
※回す際に固い場合がありますので、ドライバー等を目皿の穴に差して回すと簡単です。 - 中にある封水筒を反時計回りに回して外します。
※真ん中の筒ではなく、壁面沿いのものです。
※これも固い場合がありますのでドライバー等で押して回すと簡単です。 - 排水ガイド筒を持ち上げて取り外す。
※排水ガイド筒は真ん中の煙突のような筒です。 - 排水筒の下にあったリング状のパッキンを取り外す。
- オワンを持ち上げ取り外す。
※オワンはコップのような容器です
ここまで取り外すと、髪の毛やホコリなどの汚れが溜まっていると思います。
これらを取り除けばつまりは解消されます。
場合によってはヘドロのようになっていますので、パイプユニッシュを使っても良いでしょう。
この排水溝の掃除が終われば、今度は分解時と反対の手順で取り付けていきます。
- オワンを取り付ける。
- パッキンを設置する。
- 排水ガイド筒を取り付ける。
- 封水筒を取り付け、時計回りに締めて固定する。
- 目皿を取り付け、時計回りに締めて固定する。
- 排水ホースを取り外していた場合は取り付ける。
これで排水エラーは解消されるはずです。
これでつまりが解消されていなかった場合は、個人では手が出せない場所の清掃が必要となってくる為、業者へ清掃の依頼をする必要が出てきます。
しかし業者への依頼となると、修理費用が掛かってきます。
結局業者へ依頼する必要があったのなら、自分でやる必要無かったと感じるかもしれませんが、この程度で解消するのなら自分で行うのがオススメです。
簡単な作業でも出張費用というがかかってくるため、業者へ依頼をすると思っているよりも費用が掛かってくることがほとんどです。
ですので、出来る事なら自分で解決してしまった方が時間もかからずお金もかからないのでオススメです。
まとめ
洗濯中にいきなりエラーが出てしまったら、とても困ります。
特に主婦の方でしたら、このような事を自分で解決するのは無理だと考える人も多いでしょう。
しかしやってみると大して難しい事でも大変な事でもありませんので、家計を預かるキーマンとして是非自分でチャレンジしてみましょう。
ただし、あくまでこれは素人の行う掃除です。
完全にキレイにすることは出来ないので、一度は業者へ依頼するのが良いとは思います。
しかし素人作業だったとしても、定期的な掃除・メンテナンスを行う事でキレイな状態を保つ事が出来ますので、今後はこの辺りの掃除も検討してみてください。