
初めての一人暮らしを始める方、自分の洗濯物は自分で洗濯しようと思っている方、もうずっと洗濯はしてきてるというベテランの方。
洗濯機へのちゃんとした液体洗剤の入れ方は知ってますか?
適当に『こんな感じでいいや〜』と使っているとちゃんと洗濯出来なかったり、衣類の色落ちや変色の原因となってしまう事もあるんです。
最近では粉末洗剤よりも液体洗剤の方が需要があります。
粉末洗剤よりも簡単に使えてコンパクトな物が多いため収納に場所もとらないので、使う人が多いんですね。
しかし簡単に使えるといってもちゃんと正しい使い方というのはあります。
正しい入れ方や使い方を守らないと、せっかく洗濯してもちゃんと汚れが落ちなかったり、洗剤を洗い流せなかったりして時間と水の無駄になってしまう可能性もあります。
ですので、今回は液体洗剤の入れ方・使い方について書いていきたいと思います。
目次
洗濯する時の液体洗剤の入れ方は大丈夫?
毎日洗濯をしている人はもちろん知っていると思いますが、洗濯を自分ではほとんどした事がないという人でも洗濯機には液体洗剤の投入口が有るのを知っている人もいると思います。
しかし知ってはいるけどちゃんとそこから洗剤を入れているという人は実は少なかったりもするんです。
使ったことがある人は分かると思いますが、その投入口から洗剤を入れても洗濯槽の中に入るわけではなく、洗濯槽の縁にそのまま垂れていくだけです。
その為『こんな所から洗剤を入れても意味がない!』と使わない人も多いのです。
では、液体洗剤投入口を使わない人はどうやって洗剤を入れているのか?
おそらく洗濯槽に入れた洗濯物に直接洗剤をかけてから洗濯をしている人が多いのではないでしょうか。
液体洗剤投入口から洗剤を入れる・洗濯槽へ直接液体洗剤を入れる、これはどちらが間違った液体洗剤の入れ方だと思いますか?
実はこれ、どちらも間違いというわけではないんです。
ただし洗濯機メーカーとしては、投入口から洗剤を入れるのを想定して洗濯機を作っていますのでどちらが正しいかといえば液体洗剤投入口から入れるのが正しいとなります。
しかしどちらの方法も間違いではないので、それぞれの方法が入れ方以外にどう違うのかを説明していきます。
液体洗剤投入口から入れる方法
まず、投入口から洗剤を入れる方法ですが、何も難しいことはありません。
その投入口に、計量した分量の液体洗剤を投入するだけです。
ただし洗剤を投入する時は洗濯機の電源を入れ洗濯コースを選択し注水が行われる前に投入するようにしましょう。
投入口から入れた液体洗剤は洗濯槽の縁に垂れ流されるのではなく、洗濯槽の外側と内側の隙間に流れていくようになっています。
そこに流れた洗剤は注水された多量の水と混ざり合い攪拌され、洗濯物へ満遍なく効果が行き渡るようになっています。
このおかげで全ての衣類に均一に洗剤が行き渡り、洗濯ムラもなく仕上げることが出来るようになっています。
このようにメーカーが想定している使用方法で洗剤を投入すると、ボタン一つで本当に全て自動で行ない、しっかりと汚れも落ちて仕上がりも良くなります。
しかし、このように洗剤を投入するとメリットばかりに感じますが、デメリットも存在しています。
そのデメリットは次の項目で書いていきたいと思います。
液体洗剤投入口を使うデメリット
液体洗剤投入口から入れるとメリットがたくさんあります。
しかし、残念ながらデメリットも存在しているのです。
まず、液体洗剤はハチミツのようにドロっとしており液体と言いながらも粘性があります。
その為投入口に少量とはいえ液体洗剤が残る為、小まめに投入口を掃除しなければなりません。
もし掃除をしなかったら、残った液体洗剤が固まりカビが生える原因にもなります。
また投入口は口が小さい為、固まった洗剤が投入口を塞ぎ、スムーズに洗剤が下へ流れなくなっていき、最終的には全く洗剤が流れなくなってしまいます。
さらに細かい事をいえば、投入口に洗剤がこびり付くということは、その分だけ洗剤が無駄になっているとも考えることができますね。
ですので、投入口から洗剤を入れるのであれば、定期的な掃除は欠かせないという事になり、その手間はデメリットとなります。
出来ることなら毎回お湯で流したり、ふき取ったりと手入れをするのがベストな方法です。
このお手入れが苦にならないという方は、洗剤は投入口から入れて使用するのが良いと言えます。
次は直接洗濯槽へ洗剤を入れる方法について書いていきます。
洗濯槽へ直接入れる方法
洗濯槽へ直接入れるのに方法も何も無いだろ!と感じるかもしれません。
そもそも洗剤の投入口が有るのに、そこを使わず直接入れるのがなぜ間違いではないと思いますか?
それは最近の全自動洗濯機には当たり前のように洗剤の投入口が作られていますが、古い型の洗濯機にはそのようなものはありませんでした。
その時は洗剤は直接洗濯槽へ入れるのが当たり前でしたので、間違いではないということです。
では投入口がある洗濯機は洗濯槽へ直接入れてはいけないのかというと、そういう訳ではありません。
ただメーカーは投入口から入れるのを想定しているので、そちらの入れ方が正しいという事になります。
そして洗濯槽へ直接洗剤を入れるのであれば気をつけなければならない点があります。
まず洗濯槽へ直接入れるのと、洗濯物へ直接かけるのでは意味が違います。
洗濯物(衣類)に直接洗剤をかけてしまうと、衣類が洗剤を吸収してしまいます。
その為、洗剤が全体に行き渡らない『洗濯ムラ』、洗剤がかかった箇所の効き目が強くなりすぎる為に起こる『色落ち・変色』、洗剤が吸収された箇所がすすぎきれない『すすぎ残し』などの原因になってしまいます。
その為、洗濯物へ直接洗剤をかけるのは絶対NGな方法です。
今までその様に入れていた方で、洗濯物の変色等が無かったとしても運良くその様なことがなかっただけにすぎません。
他にも、最近の洗濯機は特に節水を謳った機種でなくても十分節水されている場合が多いです。
液体洗剤は水に溶けやすいとはいえ、衣類の上から洗剤をかけると洗剤が上手く溶けきらないという事も起こります。
これらをふまえた上で、洗濯槽へ直接液体洗剤を入れる正しい方法は、注水が終わった後洗濯物へかからない様に計量した液体洗剤を満遍なくいれることです。
注水が終わった後なのは洗剤を全て水に溶かす為、満遍なく入れるのは全体に洗剤を行き渡らせやすくする為です。
洗濯槽へ直接入れる際は上記の方法を守って洗剤を入れましょう!
このように色々と注意点とその理由を書いてきましたが、直接入れる方法にもメリットがあります。
そのメリットは次の項目で書いていきたいと思います。
洗濯槽へ直接入れるメリット
前項で色々と注意点を書きましたが、洗濯槽へ直接入れる方法にもちゃんとメリットがあります。
まずは、洗剤投入口が汚れることがない為、そこの掃除をする必要がないというところです。
毎回掃除をするのは正直メンドくさいです。
ヌルヌルするのが気持ち悪いので、毎回拭き取っていましたがだんだんメンドくさくなって毎回掃除するのは止めたという経験があります。
だからといって、定期的な掃除をするのも面倒ですが毎回するよりはマシですよね。
しかしその場合は、しばらく放っておいてホコリと混ざった洗剤を拭わなくてはならず、それはそれで気持ち悪いと感じました。
直接洗剤を入れるのは、そのような面倒な掃除から解放されるというメリットがあります。
現に投入口が有ることを知りながら直接洗剤を入れるという方は、投入口が汚れるのが嫌だという理由もあります。
その他にも洗剤を無駄なく使えるというメリットもあります。
投入口から入れるとそこにこびり付く洗剤が少量とはいえあります。
直接洗濯槽へ投入するとそのような洗剤の無駄がなくなります。
このようなメリットがあるので、洗濯槽へ直接投入するのも正しい方法を知った上で行うのであれば良いと思います。
ただし、洗濯予約の機能を使う場合は直接洗濯槽へ入れるのは止めましょう。
これも色落ちなどの原因となってしまいます。
洗濯での液体洗剤の正しい使い方!
液体洗剤の入れ方についてを前項で書いてきましたが、ここからは正しい使い方を紹介していきたいと思います。
液体洗剤は薄めて使おう!
これは洗濯機によっても違うのですが、基本的には液体洗剤は直接使うのではなく、水で薄めて使うように説明書にも書かれているはずですので、一度確認してみると良いですね。
いちいち希釈するのは面倒ですが使用方法として正しいだけでなく、洗剤を水とある程度溶かした状態で投入する為、その後がしっかりと溶けやすくなり洗浄力が強くなるというメリットもあります。
洗濯物を入れる前に洗剤を入れよう!
洗濯物を入れる前に水と洗剤だけで5分ほど『洗い』のみで回して、洗剤をしっかりと攪拌させる事で洗浄力が強くなります。
しっかりと攪拌させた後に洗い物を入れてから、洗濯を開始する事によってしっかりと洗いあがります。
頑固な汚れには直接洗剤を!
液体洗剤を入れて普通に洗うだけでは、食べこぼしなどの頑固な汚れは落ちません。
ですので、その汚れの部分に液体洗剤を直接かけてから洗いましょう。
粉末洗剤ではこのような洗い方はできませんので、液体洗剤を使うメリットの一つといえますね。
規定量以上は入れない!
洗濯物をキレイに洗い上げたいからと、規定量以上の分量を入れないようにしましょう。
洗剤はたくさん入れたからといって、洗浄力が高まるという事はありません。
ある一定の量以降は洗浄力が横ばいになってしまいますので、たくさん洗剤を入れても意味はありません。
意味がないだけならまだしも、逆効果となってしまいます。
規定量以上の濃度になった洗剤は、洗濯機の洗濯コースではすすぎきれなくなり、すすぎ残しが出てきます。
すすぎ残した洗剤は臭いの原因となったり、肌が荒れる原因ともなりえます。
洗浄力をあげたいのであれば別の方法で洗濯するようにしましょう。
液体洗剤はお湯を使うと洗浄力アップ!洗濯物をキレイに洗うコツ!
まとめ
いかがでしたか?
知っていることもあれば知らないこともあったのではないかと思います。
洗濯をする上で基本的な事ではあるのですが、意外と知らなかったり守らずに洗濯をしているという方も多いのではないかと思います。
ちゃんとした方法で洗濯をすれば洗い上がりがキレイになり、気持ちよく洗い立ての服やタオルを使うことが出来ますので、是非上記に紹介した方法で洗濯をするようにしてみてください。
液体洗剤はお湯を使うと洗浄力アップ!洗濯物をキレイに洗うコツ!