
ひと昔前では新年を迎える挨拶には年賀状を送るのが当たり前でしたよね。
しかし携帯が普及し今ではほとんどの人がスマホを持っている時代になりました。
そのような時代になり、年始の挨拶も年賀状ではなく年賀状メールにするという方の割合もどんどん増えています。
しかしこのように変わってきた現在でも年賀状を支持する方のほうがまだ多いようです。
そこで年始の挨拶に年賀状メールは実際のところ失礼になるのかどうか?
年賀状メールを送る場合はどのようなことに気を付けなければならないのか?
年賀状メールについて調べてみましたので是非ご確認ください。
年賀状メールは失礼なのか?
まず知っていてもらいたい事として
新年のご挨拶は本来直接伺ってからするものですが色々な理由で難しい場合もある為、略式として年賀状を送ります。
年賀状メールとはその年賀状のさらに略式のようなものという事になります。
では本題の年賀状メールは失礼なのか?についてですが、これは受け取る側がどう思うか。
これにつきます。
しかしこれでは『それが分からないから調べてるんだよ!』となりますよね?
なので一般的にはどうなのか?について書いていきます。
一般的にはやはり目上の方(会社の上司など)や取引先の方などの仕事関係や祖父母親戚・お世話になった方・学生の方なら先輩などには失礼になるからと年賀状メールを送らず年賀状(はがき)を出す方が多いようです。
携帯やメールに接し慣れていない方や年配の方などはやはり年賀状をメールで送るという事にあまり良い顔をされない方も一定数おられるようです。
ですので、仕事関係と目上の方へ送る場合は年賀状メールはできるだけ避ける方が良いと思われます。
ですが友人や頻繁にメール等で連絡を取り合うような関係の祖父母親戚などであれば年賀状メールでも失礼とは感じないようです。
また会社でもその社の慣習として年始の挨拶はメールでという会社も増えていますので、その場合は大丈夫です。
この背景には個人情報の観点から従業員名簿などが配られなかったりする会社が増えているというものがあります。
年賀状を送ろうにもお相手の住所が分からないと送りようがありませんね。
このように失礼となるかどうかは受け取る側の感じ方や会社などの慣習によるところが大きい為、一概には失礼だ!とは言えませんが、プライベートな付き合いで尚且つ親しい間柄のみにする方が良いかもしれません。
また失礼にはあたらないと考える方でも、貰って嬉しいのはどちらかと聞かれると年賀状(はがき)の方と答える方が大半です。
・年賀状は貰うと形として残りますが年賀状メールは残らない
・年賀状(はがき)は温かみを感じる
・年賀状を書く手間をかけてまで送ってくれたと感じ嬉しい
などの感想があり、やはり年賀状(はがき)のほうを支持する方のほうが多いようです。
年賀状メールのマナー
年賀状メールが失礼になるかどうかは受け取る側次第と書きました。
しかし年賀状メールを送るうえでの失礼があれば、相手が年賀状メールの事を肯定的に捉えていようと不快な思いをさせてしまうことになります。
ですので、年賀状メールを送る際に気を付けるべきマナーをご紹介していこうと思います。
賀詞について
まず年賀状に付き物の賀詞ですが色々な言葉がありますね。
・謹賀新年
・恭賀新年
・賀正
・迎春
などいろいろな言葉があります。
ここで注意していただきたいのが、賀正や迎春・寿など2文字または1文字の賀詞は簡略化したものなので目上の方に使うのは失礼とされています。
目上の方へは謹賀新年・恭賀新年と書くようにしましょう。
目上の方目下の者関わらず使える賀詞として
・新年おめでとうございます
・明けましておめでとうございます
などがあります。
迷う場合はこのようにしておくのが良いでしょう。
※『新年あけましておめでとうございます』は『新年』と『あけまして』がどちらも【年が明けた】という事の為、意味が被り間違った日本語となりますので注意してください。
送信時の注意
次に送信する際に気を付ける事としてまず、
件名にはちゃんと新年の挨拶だという事が分かるように記載しておきましょう。
さらに送信する際にメールを一斉送信するのは失礼になります。
CCでの一斉送信なんてのはもっての外です!!
いろいろな方のアドレスを他者へ送信してしまうので絶対にやめましょう。
年賀状メールは個別送信が基本です。
年賀状(はがき)を書く手間を簡略化しているのですから、この程度の手間を惜しむことはやめましょう。
わたしの心に刺さった言葉に
【メッセージとは内容そのものも大事だが、メッセージの届け方もメッセージである】
という言葉があります。
これだけが全てではありませんが、相手へのメッセージにどれだけの手間をかけたか?という事も受け取る側へのメッセージになります。
年賀状メールの一斉送信よりも個別送信が
個別送信よりも年賀状(はがき)が
年賀状(はがき)よりも直接伺っての挨拶が
より手間がかかっています。
その分相手は自分の事をそれだけの手間をかけるだけの価値があると感じてくれていると受け取ります。
年賀状(はがき)を書く手間を省いての年賀状メールです。
せめて送り方にはひと手間加えるようにするのが良いでしょう。
年賀状メールの文例
件名:新年のご挨拶
本文:
〇〇 〇〇様
あけましておめでとうございます。
旧年中は〇〇の際、〇〇様が〇〇して下さりとても感謝しております。
本年も何かとお世話になることと存じますが
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
平成〇〇年 元旦
住所
電話番号
mail
自分の名前
ビジネスメールの場合は
『本来であればお手紙で申し上げるべきところですが、メールにてお伝えする失礼をお許しください』
などを最後の一文に追加するようにしましょう。
まとめ
技術が進歩するにしたがって新年の挨拶の形式も変わってきました。
そして年賀状メールは受け取る側次第で失礼かどうかは変わってきますが、最近は受け入れられる事も多くなっています。
しかし目上の方や付き合いの浅い親戚、祖父母の方にはやはりね年賀状(はがき)を送る方が良いでしょう。
もし、年賀状メールでのご挨拶になる場合はマナーに気を付け相手の方へ不快な思いをさせないように注意するようにしてください。
あなたのかける手間や時間はお相手にしっかりと伝わります。
あなたのひと手間で相手の方は温かみを感じる事を覚えておきましょう。
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