
2月に入るとすぐに節分の日が来ますね。
節分の日には豆まきをしたり最近では恵方巻きを食べるのも習慣化しつつありますね。
この恵方巻きを食べる時に向くと言われている恵方とは一体何なのでしょうか?
そして、毎年『今年の恵方は◯◯◯です』とCMなどで聞きますが『恵方ってどうやって決めてるの』と思いませんか?
- 恵方が何なのか?
- 恵方ってどうやって決めてるのか?
- 恵方巻きの食べ方にルールはあるのか?
気になったので調べてみたので、同じように気になった方は是非読んでみてください。
節分で聞く恵方の意味は?
節分の日が近づくと、CMやスーパーなどでは恵方巻きを宣伝してますね。
この『恵方』とはいったい何なのでしょう?
恵方とはその年の最も良いとされる方角、運勢判断でいう吉をもたらす方角の事で、《吉方・兄方・明きの方》などの呼び方もあります。
昔はお正月に各ご家庭へ訪れるとされている五穀豊穣を司る『歳神様』が来臨される方角と言われていました。
陰陽道の文化が入って以降は福徳を司る神である『歳徳神様』のいらっしゃる方角のことを『恵方』と呼んでいます。
『歳神様』と『歳徳神様』は男神・女神と性別が違っていますが同一の神様とも言われています。
もともとは民間信仰の神様であるため様々な姿形で考えられていたようです。
つまり恵方とは神様のいらっしゃる、または来臨される方角でありその年の最も縁起の良い、吉を運んでくる方角の事を言います。
恵方の方角の決め方
恵方は毎年言われている方角が違います。
つまりこの恵方には何かしら決め方があるはずです。
では、この神様がいらっしゃるその年の一番縁起の良い方角である『恵方』はどうやって決めているのでしょうか?
恵方とは干支(十二支と十干(じっかん)を組み合わせたもの)の方角によって決まります。
十二支はみなさんも馴染みのある
子・丑・寅・卯・・・というアレです。
十干(じっかん)の方はあまり馴染みのないものと思いますが、
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
というものの事です。
これらを組み合わせたものを干支と言います。
私たちが干支という場合は大抵十二支の事を言いますが、本来はこのように十干と組みあわせたものを干支と言います。
そして干支は方位だけではなく時間などにもこの考えを当てはめていました。
恵方は干支、主に十干によって決まり10年で一回りするので西暦の下一桁が同じ年は恵方も同じになります。
まとめると次のようになります。
恵方 | 十干/西暦下一桁 | 方角 |
---|---|---|
東北東微東 | 甲の年(西暦◯◯◯4) | 甲の方角(寅と卯の間) |
己の年(西暦◯◯◯9) | ||
西南西微西 | 庚の年(西暦◯◯◯0) | 庚の方角(申と酉の間) |
乙の年(西暦◯◯◯5) | ||
南南東微南 | 丙の年(西暦◯◯◯6) | 丙の方角(巳と午の間) |
戊の年(西暦◯◯◯8) | ||
辛の年(西暦◯◯◯1) | ||
癸の年(西暦◯◯◯3) | ||
北北西微北 | 壬の年(西暦◯◯◯2) | 壬の方角(亥と子の間) |
丁の年(西暦◯◯◯7) |
表のように恵方とは実は4方向しかありません。
なぜこのようになるのかは、十二支と十干を合わせた干支が関わっており、十干+十二支のように暦が流れます。
甲子⇨乙丑⇨丙寅⇨丁卯・・・のように巡り60年で一巡する暦が使われているからなのですが、とてもややこしくなるので省略します(汗)
※ちなみに2018年は戊戌の年です
ここでは干支を使った暦でみると西暦の下一桁を見ることによってその年の恵方が分かる!と理解いただければと思います。
この表から見ると今年2018年は戊の年ですので恵方は南南東微南となりますね。
恵方巻きの食べ方のルール
恵方の意味と恵方の決め方が分かったところで、次は恵方巻きの食べ方にルールはあるのかを書いていきます。
恵方巻きは恵方を向いて食べるものだと言われていますが、それ以外にも食べ方はあるのでしょうか。
恵方巻きには食べ方についてや具材などにもいくつか謂れがあります。
2.口から福が逃げ出さないように無言で食べる。
3.縁を切らないように恵方巻きを切らず丸かじりしていく。
4.具材は七福神に見立てて7種の具材を入れる。
このようなルールがあります。
ただ、恵方巻きを切らずに食べるのも縁を切らないようにするや鬼の金棒に見立て『鬼を退治する』という験担ぎであったり本当の理由は分かりません。
七福神に見立てた7種の具材にも決まりは無いようです。
このルール自体が眉唾ですが、節分というイベントを楽しむにはこのようなルールがある方がいいですよね。
それに信じるものは救われる!とも言います。求めているのは救いでは無いかもしれませんが、信じていないと叶う願いも叶わないかもしれませんのでキッチリルールを守って美味しく頂きましょう!
最後に
恵方巻きが全国的に有名になったのも最近のことで、恵方巻き自体も歴史の浅い行事とも言われています。
その為いろいろと否定的意見もありますが、何かしらの日に家族や友人と楽しめるイベント(口実)があるのって良いですよね。
私はこの行事に歴史があろうがなかろうがいつもの日常に少しの楽しみが加えられるこのようなイベントには賛成派です。
私の感想で終わってしまいますが、以上となります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。