
節分にやってくると云われる鬼。
この鬼を追い払うために行うのが節分の豆まきですね。
この節分の豆まき最近では昔ほど見かけなくなりましたが、幼稚園や保育園・小学校などでもやっているのでしょうか?
このような日本の伝統的な風習は廃れさせたくないですよね。
もしお子さんがいらっしゃるのなら、お子さんと一緒に今年の節分は豆まきをしてみませんか?
その際にはせっかくですので正しい豆まきの方法を知って『こういう風にするんだよ。』と教えてあげながらやってみてください。
豆まきの際に必要になる炒り豆の作り方と炒り豆意外に鬼が嫌いなものを調べてみましたので一緒にご覧ください。
節分の鬼について詳しくは⇒節分の鬼は何を意味する?なぜ豆が嫌いなのか?色での違いも調べてみた
節分の豆まきの意味については⇒節分の豆まきの意味は?子どもに説明するポイントと例文
節分の豆まきの方法
節分の豆まきには『用意するもの』や『豆を撒くべき人』『豆の撒き方』など正しい方法というのがあるようです。
その正しい方法を下記で説明していきます。
鬼退治のアイテム
鬼を追い払うために使う豆は炒った大豆を使います。
魔目(豆)を射って(炒って)、魔滅(魔を滅する)という意味をもつ鬼を追い払う為の必須アイテムになります。
また拾い忘れた豆から芽が出る事は縁起が悪いと云われている為炒ったものを使います。
鬼退治のタイミング
鬼を退治する時間帯は夜です。
鬼は夜にやってくるものですので昼にしても鬼はいません。
鬼退治をする勇者
豆を撒くのは一家の主や年男・年女または厄年の方です。
年男・年女はその年の干支生まれの為縁起が良く邪気を払う力が強いと云われています。
厄年の方は厄払いのために投げると云われています。
本来豆を撒き鬼を退治するのは一家の主の役目とされていますが、年男・年女や厄年の方がいる場合はその限りではありません。
鬼退治をする際の掛け声
豆を撒く際は『鬼はぁぁ外っ!福はぁぁ内っ!』と言いながら撒きましょう。
ただし地方によっては『福は内!鬼も内!』や『鬼は外!』と言わず『福は内!』とだけ言うなど違いがあります。
地域差というのは古くからの風習にはつきものですね。
鬼退治の攻撃方法
豆を撒くのは玄関や窓から外へ向け『鬼は外!』と豆を撒き、鬼が中へ入らないようにすぐに閉めます。
この戸を閉めるのは出来るだけ大きな音を立てて閉めるのがポイントです。
その後『福は内!』と言いながら家の中へ撒きます。
そして豆は『鬼は外!』と言いながら2回撒きます。
家の中へは『福は内!』と言いながら2回撒きます。
家の中から追い払うために奥の部屋から順に撒いていき、最後に玄関から追い払うように撒いていきます。
鬼退治の報酬
豆まきが終われば最後に自分の年齢より1つ多くの豆を食べます。
これには数え年の数だけ食べるという説や
旧暦では立春が新年との考え方があり、節分は大晦日のため年が明けると1つ年を重ねるからという説などがあります。
また豆を食べると『健康(まめ)になる』とも云われています。
その他節分の鬼についてはこちら⇒節分の鬼は何を意味する?なぜ豆が嫌いなのか?色での違いも調べてみた
豆まきの意味についてはこちら⇒節分の豆まきの意味は?子どもに説明するポイントと例文
節分の炒り豆の作り方
節分で豆まきをするのに使う炒り豆を自分で作った事はありますか?
自分で大豆を言って豆まきをした事のある方は上手に美味しい炒り豆を作れましたか?
そのまま炒るだけですと周りだけ焦げて中身が半生のままだったり、ガチガチに固くなって歯が立たないようなホントに鬼退治用の凶器になってしまったりしませんでしたか?
もしかするとこの失敗例は自分で炒り豆を作った事のある方たちの『あるあるネタ』かもしれませんね。
節分の時期になるとお店で炒り豆はいろいろと売っていますのでそちらをお使い頂くとお手軽なのですが、どうせなら炒り豆も自分で作りたい!
豆まきの為だけじゃなく食べるために作り方を知りたい!
という方のためにここで作り方をご紹介していきます。
作り方自体はとっても簡単なのですが、ちゃんと作らないと食べるのに苦労するものが出来上がってしまいます。
ですので、作り方をよく読んでしっかり手作りしてみましょう。
- まずは大豆をお湯に浸します。
浸す時間は自分の好みで変えてください。
固めが好きな方は30分~1時間
柔らかめが好きな方は1時間~2時間ほど - しっかりとふやけたら大豆の水切りをしっかりと行ってください。
柔らかめに仕上げる為に長めに浸した場合はザルなどに移して1~3時間しっかりと水を切るようにして下さい。 - 水切りをしっかりとしたら、そのままフライパンに移して『から炒り』します。
最初は強火で炒っていきますが、ある程度水分がとぶとパチッと音がします。
そこで弱火にしてください。 - 弱火で15分ほどじっくり炒ってください。
- 良い香りがしてくれば完成です。
※から炒りする時は絶えずフライパンをゆすり焦げ付かないように気を付けてください。
作り方自体はこのようにとても簡単です。
ただ少し手間と時間がかかりますが、自分で手作りするとやっぱり美味しさが増すような気がしますよね。
もしお時間を使えるのであれば是非チャレンジしてみて下さい。
節分の鬼の嫌いなもの
節分にやってくる鬼を追い払うためには豆まきをしますよね。
ではこの『豆』の他に鬼が苦手とするもの・嫌いなものはあるのでしょうか?
実はいくつか鬼には苦手とするものがあったのです。
それをここで紹介していきたいと思います。
炒り豆
1番メジャーなものです。
これは生の大豆ではいけません。必ず炒ったものを使うようにして下さい。
生の大豆は拾い忘れると芽が出てきますが、これは縁起の悪いと云われている事です。
鰯(いわし)
鬼は鰯の生臭い臭いが嫌いだそうです。
そして鰯を焼いた時に出る煙も苦手だそうです。
ですので次に紹介する『柊』と一緒に焼いた鰯の頭を節分に魔除け・厄除けとして飾る地方もあります。
柊(ひいらぎ)
柊とは葉が尖ってギザギザしている冬の植物です。
この葉を鬼が苦手としている為、上記に書いたように『焼いた鰯の頭』とともに魔除け・厄除けとして節分に飾る地方もあります。
大きな音
中国では鬼を追い払う時に豆だけでなく、爆竹で大きな音を鳴らしながら追い払うという風習からきています。
柊も燃やすとパチパチと大きな音がなる為、柊を飾るようになったとも云われています。
恵方巻
これは鬼が苦手なものではありません。
ですが、鬼の持つ金棒に見立てているとも言われていますので、丸かじりする事で縁起をかついでいるとも云われています。
このように鬼には苦手なもの・嫌いなものがいくつかあります。
鬼はとても怖い存在ですが、これらを使って追い払い1年の健康をしっかりと願いましょう!
まとめ
いかがでしたか?
豆まきの正しい方法とそれに必要な豆の作り方。
さらに一緒にあると心強い、鬼が苦手とするものをご紹介させていただきました。
これらを準備すればもう鬼も怖くありません!
お子さまと一緒に鬼を思う存分追い払ってしまいましょう。